ある学徒の手記
株式会社トミーウォーカー運営の学園伝綺PBW『シルバーレイン』のキャラクター視点の手記。
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DATE: 2007/06/18(月)   CATEGORY: SS
大逆転乙女
 ―2007 KAMAKURA CITY

「うわぁぁぁぁぁ!!」
「誰か! 誰か助けてくれーッ!!」
 二人の高校生がどことも知れぬ裏路地を駆け抜けている。
 駆け抜ける? 否、追い詰められていると言った方が正しいか。
「誰か…! 誰か…! 畜生! なんで人っ子一人いなんだよッ!!?」
 一部の人間達は、それを『世界結界』と呼ぶ。
 やがて袋小路にぶち当たり、二人の少年は逃げ場を失う。
「夜遊びがすぎたわねぇ~…坊や達」
 程なくして、下半身が蛇の女がしたり顔で現れた。
 一部の人間達は彼女を、リリスと呼ぶ。

 わけのわからない存在に突然追い回され、命を狙われる恐怖。
 少年達はパニックで硬直した自分の体を制御できずに、ただ震えるしかなかった。
 もうだめだ、きっと自分達は殺される。


 が、その時。
「そこまでだ」
 第三者の声が夜の街に響く。
(「「…声?」」)
 少年たちは天を仰ぐ。
「そこまでだ、リリス」
 時が静止した摩天楼の頂に、女子高生が腕を組んで立っている。
 誰だ。いや、何だあれは。

ノリノリにクリーニングされた黄色いジャンパー。
強化された白ぶちの伊達眼鏡。
風で動くリボン。
布槍。

「…何、あれ」
 リリスもあまりに不条理な展開に、思わず歩みを止める。
「通りすがりの学生だ」
 それだけ言うと、女子高生はビルの屋上から飛び降りてきた。
「な…!!?」
 どがん、と盛大な音を立てて着地成功。
 コンクリートに靴底の跡が残ってしまったが、まあご愛嬌というものだ。

「ゴーストよ、家に帰れ」
突き出された腕から布槍が踊り出る。
 ―CLICK

「アがっッッ!!!?」
 リリスの体を宙に吹っ飛ばした。
「この…ガキイィィィィッッッ!!」
見えない力があたりの壁を破壊していく。が、その攻撃はもはやむなしい。
女子高生は残像を残してリリスが放つ衝撃波を避けてみせた。

口の端で、小さく笑う。
「…まだだ。まだ希望はついえていない」
女子高生はそうつぶやくと、衝撃波の嵐の中に突っ込んだ
横飛びでリボンを風に揺らし、リリスに布槍を放つ。
 ―CLICK

全てが終わって少年達が平静を取り戻したとき、既に女子高生の姿はなかった。
黄色いジャンパーの妖精、
という都市伝説が生まれるのは、その後の事である。

ラストホープ

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 この作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、
比留間の中の人が作成を依頼したものです。
 イラストの使用権は比留間の中の人に、
著作権はichiに、
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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