ある学徒の手記
株式会社トミーウォーカー運営の学園伝綺PBW『シルバーレイン』のキャラクター視点の手記。
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1:夢に見たあなたはなんと美しかったことでしょう
「ふふ…」
「何だ? やけにニコニコしてるな」
 浮かれはしゃぐワンピース姿の比留間・イドに、
 狢・蓮もつられて笑う。
 抜けるように青い空と白い入道雲。
 陳腐なフレーズではあるが、ああ、今は確かに夏。
「だって、先輩と一緒の『普通の』夏休みって、初めてじゃないですか」
「…ああ、そうだったな。もう世界結界が完全復元してから、半年か…」
 空のずっと先を見ながら、目を細める。
 シルバーレイン、能力者、詠唱兵器。今思えば、全部それこそ悪い夢だったのではないかという感じさえする。
「はい。だから私も、普通の女の子に戻りました。
 比留間・イドの戦士モードは、もうおしまいなのです!」
 ぶい、とピースサインを作って控えめな胸を張る比留間。
 なんだか以前の印象とのギャップが激しいが、これが彼女の本来の性格なのだろうか。
「いいじゃないか、普通ってのはいい事だ」
「はい。だからもういっぱい先輩におねだりして、困らせちゃいます!」
「おいおい…」
 頭を掻く。ああ、空が青い。

「そういえば、眼鏡はどうしたんだ?」
 ふと、思い出したように狢が尋ねる。
元の持ち主さんに返しました。
 もう、私には必要のないものだから」
「そうか」
 更に、彼女がいつも身に着けていたもう一つの物がない事に気がつく。
「ヘアバンドは?」
「着けていた方がいいですか?」
「…いや、別にかまわない」
「…。それって、別にどっちでもいい、って事ですかー?」
 む、と頬を膨らませる比留間。
「どっちも似合っている、という意味の方だぞ」
「むー、ずるいですね」
 二人の笑い声が野に吸い込まれる。

「…ねえ、先輩」
「なんだ?」
 のんびりと歩くことしばし、比留間が空を見上げながら口を開く。
「また来年も、一緒にここに来ましょうね」
ありがとうってつぶやいた

「…ああ」
 もちろんだ。そう言いかけた所で、世界は暗転した。

「…」
 唐突に、目が覚める。視界には、見慣れた天井。
 自分の手をかざし、目を細める。
「…。夢、か」

 ―ああ、夢に見たあなたはなんと
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COMMENT

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● 銀雨。Sランククリア達成後
比留間の中の人 | URL | 2007/03/25(日) 10:46 [EDIT]
みたいなノリで。

まあ、大本営の方は
いよいよこれから、って感じですけども。
● うまいっ!
鳳凰堂の中の人 | URL | 2007/03/25(日) 21:11 [EDIT]
文章、絵もさることながら!
最後のお題への繋げ方が秀逸極まりない!!
GJ! GJ! GJ!
よろしい、ならばGJだ
● 一心不乱にほのかな温もりを!
比留間の中の人 | URL | 2007/03/28(水) 16:12 [EDIT]
我々は満身の力をこめて
今まさに振り下ろさんとする握り拳!

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