ある学徒の手記
株式会社トミーウォーカー運営の学園伝綺PBW『シルバーレイン』のキャラクター視点の手記。
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DATE: 2006/11/22(水)   CATEGORY: SS
体温±1
「イド、自宅まで送ろう」
 結社・黄金と刃のサロンから離れようとする比留間・イドに、そう声がかかった。
「せ、先輩。起きていたんですか…!」
 てっきり寝てしまったと思っていた狢・蓮が起き上がったことに驚きつつも、
 比留間は内心ちょっと喜びながら声を上げた。
「ああ…。いや半分寝ているのかもしれないが」
 他の皆にも適当に別れを述べつつ、二人はサロンを後にした。

「「…」」
 既に深夜は1時を過ぎた。誰もいなくなった道を、二人並んで歩く。
「「…」」
 互いに特に言葉は交わさなかった。だが嫌な沈黙ではない。
 規則的に白い息がゆらゆらとスライドする。
 ああ、そういえばもう冬が近いな。何となくそんな事を考えながら、
 突き刺さる冷気に比留間は身を引き締めた。

 そうして何も言葉を交わさずに歩くこと数分。
 二人は比留間の住んでいるアパートへと辿り着いた。
「到着です。狢先輩、今日は本当にありが…とおぉぉぉっ!!!?」
 瞬間、狢が倒れこんでくる。比留間は選択の余地なく受け止めるしかなかった。
「えっ、ちょっ、なっ…なっ!!?」
 狢の吐息が耳にかかる。比留間の体温と脈拍が跳ね上がる。
 むきゃぉーけしからんですはいぱーはれんち侍ですぶっとばしますー!
 と拳を固めて狙いを定めたところで、気がついた。
「…すー…すー…」
「ぁ…」
 狢は、寝ている。そうか、確かアルバイトで体を酷使したと言っていたっけ。
「…。仕方の無い人です」
 倒れこんだ狢を背負い、自分の部屋の鍵を開ける比留間。

 靴を脱ぎ、靴を脱がす。
 靴下を脱ぎ、靴下を脱がす。
 狢を一旦壁に任せ、布団を手馴れた速度で広げる。
「はい、お疲れ様です」
 横にしても狢は全く起きる様子が無い。どうやら完全に熟睡しているようだ。
「…くぁ」
 そんな姿を見ていると、急激に睡魔が襲ってくるのがわかる。
 既に意識はややぼんやりとしている。
「私も…眠らねば」
 風呂場の方でさっさと寝巻きに着替え、就寝とす。

 ―翌朝
「…あ?」
 目の覚めた狢は、懐の温かい何かに気がつく。
「……」
 視線を移すと、穏やかな表情で眠りこけている比留間の顔が飛び込んでくる。
撮影協力者:HOーOH!堂様(詳細不明)

 おお、わんわん君壱号また会ったな。
「…?」
 むに。と比留間の頬をつまんでみる。
「にゃ…」
「…」
「まあいいか…」
 そして二度寝する狢。まて頬の意味は何なんだ。

 ―15:00
「むきゃぉぉぉぉ!! が、ががが学校がー!!?」
「別にいいだろ、明日祝日なんだし」

「いいわけがないでしょう! 何故に起こしてくれなかったのですかーッ!!?」
「そんな事言ってなかっただろ! ちょうわなにをするやめ…カハァッッ!!」
 ―ズゴォ
 どっとこむ。
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COMMENT

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● どう見てもノロケです本当にありが(ry
比留間の中の人 | URL | 2006/11/22(水) 21:16 [EDIT]
そのアルカナは示した…。
他者と心が通じ合う…その喜びと素晴らしさを…。
● 公園にて
鳳凰堂の中の人 | URL | 2006/11/23(木) 06:57 [EDIT]
祝日の昼下がり、いつかの公園のベンチでいつかの情報屋の横に座る鳳凰堂がいた。合言葉を交わし、ここ数日の情報を受け取る。
「あぁ、そういえばな……一昨日、犬と狸が巣穴を共にしたらしいぜ」
男の去り際の言葉に、虎鉄は飲んでいた缶コーヒーを派手に吹き出した。
世は全て事も無し――ただし、所により嵐が吹き荒れるでしょう。

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