ある学徒の手記
株式会社トミーウォーカー運営の学園伝綺PBW『シルバーレイン』のキャラクター視点の手記。
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【SS】希望島の守護者
「いいんですか?
 あんな傭兵にインタビューを受けさせて」
「民間の放送局からの申し出だ。下手に断れば一般人の反感を招く」
ブラインドの隙間から、軍服を着た男二人が明るい外を覗き込んでいる。
視線の先には一人の傭兵と、それを取り囲むように機材を抱えるテレビクルー達。
傭兵の名前は、比留間・トナリノといった。
「でははじめに。
 トナリノさんはどんな経緯で能力者になったんですか?」
「はい。学校の検査で適性があることがわかったので、
 能力者に志願しました」

―嘘だ
 確かに誓約書などに名前を書いて捺印もしたが、それは『そうせざるを得ない』状況だったからだ。
 どうして先生も生徒も、そして両親も自分が能力者になる事を止めてくれなかったのか。本当に私のことが大切ならば、戦死するかもしれない能力者になんて絶対にならせないはずなのに。
 まるで自分たちが能力者になれるかのように、浮かれ喜んでいた。
 どうして私に、そんな人たちの期待を裏切って安全な銃後にいたいと言えるだろうか。

「なるほどー、でも戦闘は怖いでしょう?
 やはり、最初の戦闘の時は緊張しましたか?」
「ええ、でもみんなを守る戦いですから」

―『みんな』って誰の事だろう?
 世間一般の人の為というのはつまり、誰の為でもない。
 両親はこちらからの仕送りが遅れたときに連絡をよこす位だが、とてもあの人たちの為に戦うつもりにはなれない。
怖いとか怖くない以前に、戦わないと殺されるから戦っているだけなのだ。

「ふむ。中には適性があっても能力者になることを
 拒む人もいるようですが、それについてはどう思います?
「…」
―うらやましいなあ。拒むほどの余裕があって。

「…あの?」
「残念、ですね、とても」
ニコリと微笑む。
クルーたちは一瞬顔を見合わせたものの、自分達の質問がマズかったわけでない事を悟るとすぐに笑顔を返してきた。
「最後に、これから能力者になる人たちに
 メッセージをお願いします」
「ULTの訓練プログラムは優秀です。実戦経験がない方でも、
 すぐに一人前の能力者になれるので安心して志願して下さい」
―そう、一人前の殺し屋に。

「ええと、質問は以上です。
 本日はお忙しい中、どうもありがとうございました!」
「いいえ、どういたしまして」


「『お嬢さん』、うまくやりおおせたみたいですね」
若い軍人が、上官の方に振り向く。
「ふん、あれはもう『お嬢さん』ではないよ」
「と、言いますと?」
「見ればわかるだろ、あのいやしい目つき。
 あれは戦争屋の目つきだ」
 不服そうに、上官がタバコをふかす。

「地獄の釜の底を見てきた奴の目だよ、あれは。
 胸糞悪くなる訓練された兵隊の顔をしてやがる」
「………」

この世界に 私の なにが だれが。
希望島の守護
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COMMENT

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● 実際のゲーム内では
比留間の中の人 | URL | 2008/03/17(月) 17:51 [EDIT]
こんなに悪役顔じゃないです。
● 恐れを知らない戦士の様に振る舞うしかない
田吾作 | URL | 2008/03/18(火) 00:06 [EDIT]
つーか何時の間にこんなに訓練されちゃったんだこの子は。

この国に自分の何があるのだろう。うっうー
● まあ
通りすがりの学兵 | URL | 2008/03/18(火) 01:02 [EDIT]
飯喰いに行きましょうや。
本日は自分のオゴリでありますよ。

実際、有り難いものなんですがねえ。
突撃する時にちゃんと後ろから弾が飛んできてくれるってのは。
あ、おっちゃんカツ丼大盛りでー!

狸の中の人 | URL | 2008/03/18(火) 02:06 [EDIT]
素敵過ぎる。魂が痺れてた

気がついたら、地球SOSにキャラが登録されていた(ぉ
● そいつは素敵だ 面白くなってきた
グラサンかけた変な奴 | URL | 2008/03/18(火) 09:18 [EDIT]
ってゆーか、その顔はNGでしょ;
(放映ライン的な意味で)

あかい@乱気流 | URL | 2008/05/03(土) 11:22 [EDIT]
初心者歓迎兵舎のキャッチとかいろいろが真っ黒け~に見えてしまいます。

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