ある学徒の手記
株式会社トミーウォーカー運営の学園伝綺PBW『シルバーレイン』のキャラクター視点の手記。
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DATE: 2008/01/27(日)   CATEGORY: SS
お前の赤手で天を衝け!!
きっかけは些細な事であった。

 ―比留間宅
二人の姉妹が、静かに夕食をたしなんでいる。
「…っ?」
そんな中。我らが比留間・イドは、魚の小骨ほどに気にしなくても良さそうなごく小さな、
とある違和感に気がついた。
「…。イドラ?」
「んー…?」
姉のほうに視線を移すと、彼女は息がかかるほどに顔を近づけてきた。

「…あなた。…どうして『呼吸をしていない』んですか?」
「…」
「目の動きも不自然だ。普段は帽子や髪の毛で隠してはいるが、
 今、私を見る目の動きが普通じゃなかった。

 …目で見てもいないな」
姉はそう言って立ち上がる。明らかな警戒の眼差し。
彼女の殺気で窓が揺れだす。
「…誰だ、貴様」
イドラは2、3秒何かを考えた後、静かに口を開いた。
「ゴーストでも、来訪者でもない。
 ついでに言えばこの子は正真正銘、君の妹だよ」
「っ!? …私の妹から出ていけッッ!!」
イドラは脇においていた帽子を被りなおすと、それはできない。と静かに笑った。

「目的は何だ」
「ゲームだから」
「なっ…」
目を白黒させるイド。微笑むイドラ。
「快楽の為に、子供に寄生するのか…!!」
イグニッションカードを取り出し、武装するイド。
助ける対象であるイドラに武器を向けるという
ちぐはぐな状況だが、全く構えないわけにもいかなかった。

「私には、私に課したゲームがある。例えばそれは…」
イドラが何となく窓のほうに目をやる。身構えるイド。
「万難を排して、この世界の子供たちに明日の匂いがどうであるかを伝えること」
弾丸のように跳躍したイドラが、窓から飛び出し隣の家の屋根に着地する。
「ま、待てッ!!」
慌ててそれに続くイド。
内心、自分の妹はあんなに素早かっただろうかと思いながら人間の挙動限界を遥かに越えて動く妹に猛追する。


白い星々が瞬く夜空の下、街の灯りがともる世界を疾走する比留間の姉妹。
「…!?」
イドが目を細める。視線の先には、住宅街を徘徊するゴースト。
(「運命予報から漏れたゴースト…!? なぜ妹に寄生している奴はそれに…!?」)
疑問を口にする余裕はなかった。まずはあれを倒さねば。
イドラはそんな姉の考えを感じとったのか、口の端で笑うと朗々と口上を詠みだした。

「わたしの名前は比留間イドラ!!」
世界の理をあざ笑いながら、ただ正義を貫徹するために少女が歌を謡う。
「ただの殺し屋として生まれ、比留間を選んだ能力者!」
天を掴むように、右手を空にかざす。
「わたしは歌う人の希望! わたしは歌う終わりの今日!!」
白く発光する詠唱銀が、渦を描きながらイドラの右手に吸い寄せられていく。
「詠唱銀よ、正しいと思うならわたしに従え!!」
報酬なし、労働時間無制限。義理と人情で戦う戦士の要請に詠唱銀は集まる事でそれに応える。

「完成せよ、『よきゆめ』!!」

それは古の大艦巨砲主義を持ち出してきたかのような、呆れるほどに巨大な青い赤手。
螺旋にねじくれた爪をひきずりながら、我らが比留間イドラはゴーストたちの前に立ちはだかった。
「ゴーストども、そこまでよ。今日を殺す明日が来た」

流れ着いた青

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 この作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、比留間の中の人が作成を依頼したものです。
 イラストの使用権は比留間の中の人に、著作権はでこに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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COMMENT

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● 先に言っておきます
比留間の中の人 | URL | 2008/01/27(日) 15:32 [EDIT]
赤手でけEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!
● 続いて言っておきます
鳳凰堂の中の人 | URL | 2008/01/28(月) 03:17 [EDIT]
赤手なのに青いとはこれいかに!!
● ついでに言ってみます
赤楯の中の人 | URL | 2008/01/28(月) 11:50 [EDIT]
イドラちゃんとはお知り合いになったばかりの身ですがお祝いに。

どっかの漫画家が言っていた「少女と硬質なメカの~」とかいうのを思い出してしまいました。
おめでとうございます~。

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