ある学徒の手記
株式会社トミーウォーカー運営の学園伝綺PBW『シルバーレイン』のキャラクター視点の手記。
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DATE: 2006/09/11(月)   CATEGORY: SS
入学式
 ―2004年4月1日 鎌倉・銀誓館学園鳥珠キャンパス

 桜咲き乱れる校門、まだ真新しい制服に袖を通したばかりの学生達。
 それを祝福する保護者、教師、そして上級生たち。

 銀誓館学園附属中学校、鳥珠キャンパス。その入学式の光景である。

「ここが新たな学び舎‥‥」
 我らが比留間イドもまた、有象無象の入学生たちに紛れて登校してきた。
 いつも通りの赤いヘアバンド、四角い眼鏡、しっかりとアイロンがけされた制服。
 まだまだ新築の匂いの抜けきらない校舎を見上げ、一礼。
「ふふ、何あの子‥‥」「変な奴」「ヤバくね、あいつ?」
 どこからともなく聞こえてくる嘲笑。あざけりの視線。そんなに校舎に敬意を払うことがおかしいのか。
 ふんぬとイドは逆に義憤に燃え、眼鏡を押し上げて表情を押し殺す。

(「いわれなき嘲笑に揺れ動く心、なし!!」)

 ぴんと姿勢を正し、式の行われる体育館の方へと歩を進める。
 道中の桜並木では、入学生とその家族が記念写真を撮っている姿が幾つも目にとまった。

(「‥‥‥」)
 父さん、母さんは忙しい。せめて、ばあやくらいには来て欲しかったかな。
 そんなことを考えもしたが、すぐに頭の中で打ち消した。

「私は、一人の戦士なのだ」
 言い聞かせる。誰に? 自分に。

 眼鏡をつ、と上げると。比留間はそのままスタスタと歩いていった。
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